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取材記一覧

道寸祭り〜笠懸(かさがけ)

・道寸祭りは三浦半島を拠点に、この地を長くにわたって治め、
無念にも滅亡した三浦一族を偲んで供養する鎮魂祭です。
毎年、三浦市、油壷の荒井浜で開催されます。

新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年、2021年の2年間は
中止になりました。今年2022年は、3年ぶりの開催でした。
祭りの様子以外に、コロナの感染対策を含めて、まとめました。


・5月29日、朝9時半頃、京急の三崎口駅前のバス乗り場に行く。
油壷温泉行きには、200人くらいが並んでいる。コロナの影響で
今まで自粛していた方が、道寸祭りを観に来たのだと思う。

時間になると、乗り切れないので、臨時バスが次から次に追加される。
乗客が無理に入ろうとしたり、職員が押し込んだりはしない。
バスの車内は混んでいるが、ギュウギュウ詰めでないのがいい。
臨時バスを何台も増発してことが、適切な判断だったと思う。

乗用車で来る人が多いのか、途中、引橋交差点あたりで
渋滞していたが、普段の土日と比べても、それほどでもない。

・終点の油壷温泉のバス停で降りて、荒井浜に向かう。
油壷湾沿いの遊歩道の途中で行列ができている。
アルコール消毒と検温をしているので、人の渋滞になっている。

・会場のテントの中に、三浦道寸(義同)、荒次郎(義意)親子の
位牌と掛け軸が祀られている。
11時から供養祭が始まる。
僧侶がお経をあげて、参列者がご焼香をあげる。
続いて、関係者や来賓の挨拶。そのあと、詩吟と続く。

詩吟の後は、和太鼓の演奏が行われる。
海を背景にして、和太鼓の音が鳴り響く。
陽射しが強くなっているが、海からの風が心地よい。

笠懸が始まってしまうと、馬が出場してしまうため、
始まる前に、馬のそばに行ってみる。
ここは、すぐ近くで馬を見ることが出来る。
みんな毛並みが良くて、やさしい顔をしている。

・予定より遅れて、12時10分くらいから笠懸が始まる。、
神事、矢代振、行軍と続いて、最初は弓を射ずに馬を走らせる。
ウオーミングアップのようなものかもしれない。
次に、往路で大的を射る遠笠懸、復路で小的を得る小笠懸。
砂浜を駆ける馬上から次々に的を射抜くさまは迫力がある。



・笠懸は、「流鏑馬(やぶさめ)」、「犬追物」(いぬおうもの)と並ぶ
「三大古弓馬術」の一つです。
流鏑馬と比較して、実戦的で難易度が高いと言われています。
鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝が三浦半島を遊覧した際に、
披露されたとされています。
三浦市によると、昭和54年に初めての恒例行事として復活し、
本年に至っているとのことです。


・来るときに混んでいたので、早めに帰ることにする。
前回来たのは、2019年でした。
そのときの写真を見ると、今回と同様にたくさんの人が
来ていました。
3年ぶりの道寸祭り、無事に開催できて良かったと思う。


・道寸祭りの会場、荒井浜への入り口

・途中にアルコール消毒と検温装置が設置してある。

・三浦道寸、荒次郎親子の位牌と掛け軸が祀られている。

・和太鼓の演奏

・出場する馬たちが待機している。

・荒井浜海岸に、多くの人が集まっている。

・笠懸の神事

・最初に弓を射ずに馬を走らせる。

・笠懸は往路で大的2か所、復路で小的2か所を射る。

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