めぐり来る季節のビデオ Megurikuru Kisetsu
MENU

取材記一覧

秋の白馬五竜・栂池・八方尾根 取材記

・白馬五竜・栂池・八方尾根の取材旅行記を記載させて頂きます。
季節は秋,2013年10月です。皆様のご参考になれば幸いです。


・10月1日、東京駅9時52分発、あさま513号長野行きに乗車。いつもは
高速バスを使うことが多いので、乗り心地の良い新幹線は久しぶりです。
定刻どおりに長野駅に到着、すぐに旅行会社手配のバスで、白馬村の
白馬五竜高山植物園に向かいます。
白馬長野有料道路を経由して、約1時間で到着。
とおみ駅から五竜テレキャビンに乗って、アルプス平駅に行く。そこから
さらにアルプス展望ペアリフトに乗り換えて上に到着。

午後1時を過ぎているが、この日は霧が昇ってくることもなく、展望が
開けて周囲の山々がよく見える。すぐとなりに八方尾根、その後ろに
白馬三山などの後立山連峰の山並みがつづいています。
撮影をしながら地蔵ケルンに歩いていく。途中、撮影場所をさがして
三脚にビデオカメラを付けたまま岩の上を移動し、バランスをくずして
転倒。カメラがぶつかった音が聞こえる。背中から岩の間に落ちたが、
すぐに起きてカメラを確認。液晶モニターがへこんでいて映らない。
あきらめかけたが、ビューファーが使えたので、衝撃で飛びだした
SDカードを探して、なんとか撮影を続けることが出来ました。

考えてみれば、三脚が2Kg、ビデオカメラが1.5Kgなので、取り付けた
状態では重心がかなり上になってしまう。不安定な場所では三脚に
カメラを取り付けた状態での移動は、止めたほうがいいと思う。
気を取り直して登り、地蔵ケルンに到着。
地蔵ケルンは少し変わっていて、鐘とお地蔵さんがあります。
ここから見える景色は、明日予定の栂池自然園(白馬乗鞍岳の山麓)や、
明後日予定の八方尾根があり、まるでプロローグのように思えました。
ただ、三日間の予定の中で、この日が一番天気が良く、同じ天候が
ずっと続かないことを、後でかみしめることになります。

午後4時頃、小谷村(おたりむら)、栂池高原温泉にある宿に到着。
さっそく、転倒した時のカメラを再確認。三脚取り付けネジのところが
浮き上がっているので、紙を加工してすき間を埋めるように応急処置。
その後は、ホテル自称の大浴場に入る。お世辞にも大浴場に思えず、
おとなが5〜6人で混雑を感じます。
しかし、温泉の効能が効いたのか、転倒時の手のひらのすりむきや、
足の擦りキズ、背中の痛みが良くなってきたように思えました。
午後6時30分からホテルの食堂で夕食。300mlの冷酒を2本オーダー。
飲み放題でないのが残念ですが、やはり日本酒は旨いと思う。同じ
テーブルの方と話をしながら、楽しく過ごしました。

・10月2日、8時30分、ゴンドラリフトの栂池高原駅に向かう。
ホテルを出る時にフロントで上は紅葉が見ごろだと教えていただく。
又、従業員の方の話では、去年は今ごろ、雪が降ったので紅葉する
ことなく、葉が枯れてしまったことをお聞きする。
ゴンドラリフトに約20分乗り、その後、ロープウェーで約5分で
自然園駅に到着。霧がまだ上昇してこないので、周囲に広がる
冠雪の山々や、遠くまで見える眺望がすばらしい。

10分ほど歩いて、栂池自然園ビジターセンターに到着。
入り口から約1000mはゆるやかな木道が続いて歩きやすい。
湿原の植物は枯れているが、周囲の紅葉がとてもきれいだ。
ワタスゲ湿原を過ぎて浮島湿原に向かう。途中、道の起伏が大きく、
道幅も狭くなり、注意をしながら進む。すれ違う人たちと挨拶を
かわす。「こんにちは」、道を譲っていただいたら、「ありがとう
ございます」、何人ものひとたちと言葉を交わしながら歩いていく。
撮影をしながらなので、約1時間ほどで浮島湿原に到着。休憩をして
標高2010mの展望湿原をめざす。このあたりから勾配が急になり、
なかなか前に進めない。銀命水の水飲み場を過ぎて、坂道の途中で
振り返ると一面の紅葉が現れて、おどろきのような感動がわいてくる。

11時45分、展望湿原に到着。簡単な腰かけのある展望台があり
多くの方が景色を見たり、お弁当を食べていました。
この時間、残念ながら霧が上昇しているので、周囲の山々は
ほとんど見えませんでした。晴れていれば白馬大雪渓が目の前に
広がっているのでしょう。とりあえず私もお弁当を頂きました。

しばらく待っても霧がどんどん昇ってくるので下山。帰りはヤセ尾根を
歩きましたが、険しい山道が続きます。平坦な木道に着いたころには
周囲は霧に包まれて、まわりがあまり見えなくなっていました。
ゴンドラリフトの駅から宿は近く、午後3時過ぎに帰着しました。
温泉に入ってから、昨日と同じ席で夕食。研修制度で働いている
フィリピンの女性が来て、冷酒を飲みますかと聞いてくれる。
昨日、私がずっと飲み続けていたので、覚えられたようです。

・10月3日、午前9時、八方ゴンドラリフトの八方駅に到着。ここから
リフトを乗り継いで、八方池山荘まで一気に行く。今日は霧がすでに
出ていて、あまり期待が出来ない。尾根を淡々と登っていると、
時々、霧が途切れて周囲が見えてくる。急いで撮影をするが、数分と
もたない。それでも見えるだけよかったと思う。

10時50分、標高2035mの八方ケルンを通過、10分ほど登ると八方池が
見えてくる。ちょうど霧がきれたので良いタイミングだと思う。
下に降りて八方池のほとりに行く。時々、霧が濃くなってきて、
やっと見える時がある。荷物を軽くしたいのでお弁当を食べたいが
この霧だとあまり食べる気にならない。しばらく待ったが、霧が
どんどん濃くなってくるので、下山することにする。
霧にかこまれて数メートル先が見えなくなる。途中で木道コースと
登山コースを間違えてしまう。遭難するとしたらこんなふうにして
道に迷いこむのだろうと思う。とにかく注意をおこたらないことだ。
下りのリフトに乗った時は、粒が大きくなった霧雨でびしょ濡れでした。
撮影時間は少なかったのですが、撮ることがてきて良かったと思う。

・長野駅に早く着いたので街を歩く。フルーツショップをみつけて、
秋映(あきばえ)のリンゴジュースをいただく。酸味と甘みで美味しい。
まだ時間があるので善光寺まで歩いて行く。家族と友人の健康を祈願。
長野駅発18時08分、あさま544号でコップ酒を飲みながら帰路につく。
長野新幹線は2015年春、北陸新幹線に名称が変わるのをふと想う。


・白馬五竜からの展望、八方尾根(手前)と白馬三山(左上)

・白馬五竜、地蔵ケルン、鐘とお地蔵様があります。

・栂池ゴンドラリフト、晴れた日の眺望がとてもよい。

・栂池ロープウェー、自然園駅付近からの景色

・栂池自然園を見渡せるポイントより、紅葉が見頃でした。

・八方尾根、霧がどんどん上昇してきます。

・八方池、標高2060mにあります。

・長野駅から7〜8分くらいのところにあるフルーツショップ

・善光寺仁王門、草履がたくさんかけてありました。

< 取材記 INDEXにもどる >

copyright (c) 2020 Hideichi Suzuki All rights reserved