めぐり来る季節のビデオ Megurikuru Kisetsu
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取材記一覧

桜の高田、糸魚川、松ヶ峯

・桜の取材で、上越市の高田公園、糸魚川市の姫川桜づつみと
美山公園、上越市と妙高市の境にある松ヶ峯を訪ねました。


・4月8日、午後3時20分、越後トキめき鉄道の高田駅に到着。
高田公園の桜は4月4日に、満開が発表されている。
散り始めていないか気になるが、行ってみないとわからない。
駅前から高田郵便局まで、シャトルバスが運行されている。
シャトルバスは定時運行ではなく、10人ほど集まると、すぐに
発車するので、車内は空いていてゆったりできる。
本町通り商店街を通過して、10分くらいで到着する。

この時間、空は晴れ上がって、桜は満開できれいだ。
西堀と南堀の桜並木を撮影して、内掘の三重櫓に向かう。
三重櫓の見える桜並木の通りは、桜の根の保護の為か、
ロープが張られていて、三重櫓を桜で包んだようなアングルは、
カメラをかなり下にしないと撮れない。
夜景の時に撮りたい構図だが、いい場所がないのであきらめて、
芝生広場に向かいながら、良いと思う場所で撮影をしていく。

極楽橋付近を撮ってから、忠霊塔近くの枝垂れ桜に行く。
大きな枝垂れ桜で、樹齢も相当なものと思う。
すぐ近くの「さくらロード」もいい感じだ。
桜並木に、西に傾いた陽射しが差し込んで、桜が映える。
陽が高い時間だと、こんなふうに浮かび上がらないと思う。
しばらく撮影をして、夜桜まで時間があるので、物産展を
見たり、休憩を兼ねて「さくらステージ」のイベントを見る。

陽が落ちると気温が急に下がる。風が吹き抜けていくので
体感温度がかなり寒い。スポンの上に防寒用の
オーバーパンツを重ねてはき、冬用の厚い手袋をつける。
取材の時は、予想最高気温と最低気温をチェックして
準備をしているので、荷物が増えるがこんな時は助かる。

桜ライトアップは、さくらロードと三重櫓付近を重点的に撮る。
内掘に浮かんでいたボートの営業は終了しているので、
お堀の水面に写る桜と三重櫓がきれいだ。
途中で、カップルに記念写真のシャッターを頼まれたので、
快く引き受ける。「なぜ、私に頼んだのですか?」と聞くと
「上手に撮ってくれそうだから」とのこと。お世辞だとしても
うれしい。他に10人くらいの外国人グループにも頼まれている。
ひととおり撮影をして、高田駅発、午後8:00の電車で宿に向かう。

・4月9日、朝から雨で、天気予想では午後から晴れるようだ。
糸魚川駅に10時27分、到着。雨と風が止まないので、駅前の
ひすい王国館に入る。観光案内所や物品販売、喫茶店がある。
お土産と日本酒を買って発送してもらう。バスの時間まで
少しあるので、喫茶店に入り、アメリカンコーヒーで一服する。

11時40分、市街地循環バスでショッピングセンター入口まで行く。
運転手に、姫川公園はどこか尋ねると「知らない」と言われる。
いっしょに降車した方が、心配をして声をかけてくれる。
姫川の桜の場所に行きたいと説明をすると、行き方を教えてくれる。
後で解ったが、「姫川公園」ではなく、「姫川桜づつみ」が
正しい名称だ。小雨が降っていたので、傘の心配もしてくれる。
折りたたみ傘があることと、教えて頂いたお礼を言って別れる。

20分ほど歩くと、姫川の堤防に桜並木が見えてくる。
すぐ近くに残雪の黒姫山が見える。晴れていれば後立山連峰が
見えると思うが、この時間は雨と雲でよく見えない。
堤防の上に桜並木が延々と続いている。壮観な景色だ。
桜の幹の下に、寄贈者の名前や団体名が表示されている。
時々、風と雨が強くなるが、撮影を続けていく。しばらくすると
次第に空が明るくなる。あと数時間で晴れそうだが、美山公園に
行きたいので、一度、糸魚川駅前に戻ることにする。

美山公園は糸魚川駅からバスで7分ほどのところにある。
スポーツ施設のある園内をひととおり歩いて、桜の咲いている
展望台に行く。水道貯水タンクの上が展望台になっている。
展望台から姫川の流れと、妙高連峰の火打山や、後立山連峰の
白馬岳などが見える。雨上がりの後で山頂に雲がかかっているが
壮大なパノラマが広がって、景色の良いところだと思う。
寒気の影響で大気の状態が不安定で、突然、雨が降ってくる。
撮影を中断して、雨が止むのを待って撮影を続ける。
午後4時過ぎに美山公園を後にして、糸魚川駅から宿に向かう。

・4月10日、直江津駅、午前8時43分の電車で関山駅に向かう。
昨日と違って、朝から雲ひとつない快晴の空が広がる。
北新井が近づくと、妙高の山々がはっきりと見えてくる。
スイッチバックが駅構内にある二本木駅を過ぎると、右側に
雪で覆われた妙高山が近づいてくる。
列車の中から撮影をしながら、見応えのある景色だと思う。

9時27分、関山駅に到着。改札で駅員の方から声をかけられ、
松ヶ峯までの近道を教えて頂く。
関山神社の前を通り、上信越道沿いの残雪の道を歩いて、
40分ほどで、松ヶ峯の農業用ため池に到着。
ここからは、妙高山とその周囲の山々と桜が一緒に撮れる。
風があり、ため池の水面のさざ波で、きれいに反射しないが
それでも十分に美しい思う。
周辺を含めて、アングルを変えながら撮影をする。

11時半頃、戻ることにするが、時間があるので、来た道を
引き返すだけでは、つまらない。
雪解け水でいっぱいの灌漑用貯水池の横を歩くと、
桜が見えてくる。行ってみると、満開の桜の泉縄文公園だ。
地元と思われる方がいるが、駐車場には何台か車が止まっていて、
遠くから訪れている方もいるのだろう。
よくわからないが、名前からして縄文遺跡と関係がありそうだ。
トイレのドアに縄文人を描いた装飾があり、おもしろい。

駅に行こうと関山側に向かって歩いたら、すぐに行き止まりで、
近くにいた方に道をおしえていただく。
国道18号線に出て、泉縄文公園の桜を見ると、後ろに妙高山が
見えて、これもいい風景だと思う。



・上越市、高田公園、内掘の桜と三重櫓

・高田公園、さくらロード

・高田公園、桜と三重櫓、ライトアップ

・糸魚川市、姫川桜づつみ

・糸魚川市、美山公園、水道タンク展望台

・えちごトキめき鉄道、二本木駅、スイッチバックの分岐

・松ヶ峯、妙高連峰と桜

・満開の桜の泉縄文公園

・妙高山と泉縄文公園の桜

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