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取材記一覧

冬の白川郷、内灘海岸、金沢

・気象情報をみていると今年(2018年)の積雪は例年よりも多く、
北陸地方は大雪になり、また、岐阜県にある白川郷でも200cmを
越える積雪で、いつもと違った雪の量でした。
こんな大雪になるとは予想もしないで、宿や交通機関の予約を
早めにしてしまいましたが、冬の白川郷、内灘海岸、金沢に
取材に行ってきました。皆様のご参考になれば幸いです。


・2月14日、金沢駅8時40分発の白川郷行きの高速バスに乗車。
前日の雪が降り続く薄暗い空と違って、朝から快晴で、
陽射しがまぶしい。車内はほぼ満席。外国からの方が多い。、
一か月前に予約をしたとき、すでに先に予約が入っていて、
白川郷の人気の高さがうかがえた。

バスは北陸道を走り、砺波JCTから東海北陸道に入る。
ところどころトンネルで遮られるが、庄川沿いの東海北陸道は
周囲の雪景色がきれいだ。
景色の良さにつられて、車窓の景色を撮影をする。

10時10分頃、白川郷バスターミナルに到着。観光案内所で
展望台までの行き方を確認する。出来れば歩いて行きたいが
シャトルバスを利用して下さいとのこと。
シャトルバス乗り場の列に並ぶ。かなりの人数で到着したバスに
乗りきれず次のパスを待つ。
しばらくして、乗用車の臨時便が来て乗車する。
助手席に座らせてもらい、了解をとってビデオ撮影をする。

荻町城山展望台からの眺めはすばらしい。晴れているので、
遠くに白山の山々、手前に合掌造り集落が一望できる。
展望台は狭いので、譲り合いながらしばらく撮影をする。
売店で買い物をして、シャトルバスでふもとに下りる。

合掌造り集落の間の道を歩いて、撮影をしていく。
天気が良く、時間も十分にあるのでゆっくりと撮影できる。
来る前に、吹雪だったら、どうやって時間をつぶそうか、と
考えていたが、その心配がなくなった。運が良かったと思う。
陽射しが強いので汗が出てくる。後で調べたら、この日の
白川村の最高気温は4.3℃。冬日の続いていた時とは大違いだ。

太陽の位置を確認して撮影をするが、雪に反射をするので、
逆光気味でも光が回り込んで、綺麗に撮れる。
明善寺付近まで、ひととおり撮影をして、
来る数日前にテレビに写っていた土産物屋さんに入る。
宅配便で発送をしてもらい、店内に「どぶろく」があったので、
それも発送してもらう。
お昼は、本通りの途中にある蕎麦屋さんで、冷やしソバを頂く。
その後、撮影を再開して、午後3時20分のバスで金沢駅に向かう。

・2月15日、北陸鉄道浅野川線、北鉄金沢駅7時54発の電車で
内灘町に向かう。
浅野川線はローカルな感じがする路線だと思う。
金沢の市街地を流れる浅野川の川幅は、それほど広くはないが、
内灘駅付近では、川幅がずいぶん広く水量も多い。

内灘駅で、内灘砂丘への行き方を教えて頂く。
バスが出たばかりなので、海岸まで歩くことにする。
歩道に雪があるので歩きにくく、25分くらいで砂浜に着く。
砂浜の一部が、除雪をした排雪場になっている。
砂浜はとても広いが、砂が高くなっているところは
雪で覆われているので、砂丘という感じはしない。
この日は波浪警報がでていて、沖合の波がかなり高い。
ただ、波打ち際はそれほど波が高いという感じはしない。
砂浜と海底の地形で、それぞれの海岸の特徴があるのだろう。
しばらく撮影をして、そのあと荒れている日本海を見ていた。

金沢駅に戻って、バスで兼六園に行く。
金沢を代表する名所なので、相変わらず観光客が多い。
園内は雪で覆われているが、前日の暖かさで、
雪吊りの松の木に積もった雪が落ちてしまっている。
雪で乳白色に色付いている霞ヶ池周辺を撮影してから、
瓢池(ひさごいけ)に下りて行く。
ここは翠滝(みどりたき)があるので、池の一部に
雪が浮かんでいるが、大半は水面が見える。
カモメが4〜5羽いて、羽を休めたり泳いだりしている。
一羽が池に浮かんでいる雪の上にあがって歩きはじめる。
時々、足がズポッと雪の中に入って、なかなか歩けない。
撮影をしながら見ていたが、微笑ましいと思う。

次に兼六園のとなりにある金沢城公園に行く。
園内は観光客が歩きやすいように、歩道は除雪してある。
前回は桜の時に来ているが、冬はまた違った趣がある。
菱櫓のそばにあった桜の木がなくなっているのに気がつく。
理由はわからないが、気になってしまう。

浅野川大橋、主計町茶屋街は橋場町のバス停から近い。
この日は朝から薄曇りで陽射しが弱かったが、この時間に
なったら、少し陽射しが強くなってきた。
木造の歩行者専用の中ノ橋まで行って、浅野川大橋を
撮影する。橋の近くにはカモメが群れをなしている。
海に近くはないが、カモメにとって影響はないのだろう。
観光客がお菓子をあげると、数十羽が集まってくる。
良いか悪いかわからないが、自然のままが良いと思う。
浅野川の川岸に下りようとしたが、石段の雪が思ったより
深くて進めず、無理をしないことにする。

しばらく近くの公園で休憩をとる。まだ3時前であるが
取材をきりあげて近江町市場に行く。
近江町市場は夕方には、大半の店が閉まってしまう。、
また、早い時間のほうが品数が豊富で良い。
お刺身2パックを買って、めいてつエムザとコンビニで
酒を買って、宿に戻る。酒は日本酒で、石川県を中心に、
「初揚」「加賀鳶」「加賀雪梅」、それと新潟長岡の「吉野川」、
どれも美味しいが、「加賀雪梅」は純米酒とは思えないほど
すっきりしている。

今回の取材を振り返って、天候に恵まれ、事故も無く
無事に終わって良かった。今度は別の季節に来たいと思う。



・東海北陸道、高速バスの車窓から、庄川 椿原ダム湖

・城山展望台より白川郷全景、後ろの高い山が白山

・雪に包まれる白川郷、合掌造り集落

・白川郷、明善寺の鐘楼門

・北陸鉄道浅野川線、内灘駅

・内灘海岸から日本海

・金沢、兼六園、霞ヶ池

・金沢城公園、石川門

・浅野川大橋より浅野川、左側が主計町茶屋街

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