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取材記一覧

紅葉の奥只見・秋山郷 取材記

・新潟・福島の県境にある奥只見、長野・新潟の県境の秋山郷、
南魚沼市のしゃくなげ湖 の、紅葉の取材旅行記です。
皆様のご旅行の、参考になれば幸いです。2015年秋です。


・10月27日、東京駅8時52分発、Maxたにがわ号に乗車。
久しぶりに、旅行会社のツアーを利用することにした。
自分で宿や交通機関を予約して行くのと違って、ツアーで行くと、
いろいろと各地に連れていってくれるので、非常に楽である。
その反面、目的地での滞在時間がかなり短いので、撮影をするには
あまり向いていない。ただ、遊覧船などは乗っている時間が同じ
なので、今回は割り切って、早目にツアーの予約を入れました。

10時23分、越後湯沢駅に到着。
すぐに観光バスに乗車して、奥只見に向かう。
行く途中、周囲の紅葉の状態を見ると、すでにピークは過ぎている。
ガイドさんの話では、今年の魚沼の紅葉は一週間から10日くらい早い
とのこと。紅葉情報を見てわかっているが、期待が薄らいでしまう。
小出から国道352号線を通り、途中から奥只見シルバーラインに入る。
全長22km、うち18kmがトンネルで、ダム建設の為の道路で中は狭い。

12時少し過ぎたころ、銀山平に到着。遊覧船の出航まで時間が
あるので、ガイドさんが尾瀬三郎の銅像まで案内をしてくれる。
尾瀬三郎物語に登場する人物で、平安時代に都落ちして、
尾瀬沼や尾瀬ヶ原を発見したと伝えられているそうです。

午後1時、銀山平から遊覧船が出航する。今日は快晴で空が青い。
乗船客がかなり多く、展望デッキは混雑をしている。なんとか三脚を
セット出来たが、他の場所への三脚の移動は出来そうにもない。
進行方向左側にセットしたので、流れる風景をビデオで撮影する。
葉を落とした木々も多いが、湖面に近いところや山あいには、まだ
紅葉が残っているので、これはこれでいいと思う。
しばらくしてから手持ち撮影に切り替えて、前方や右側、後方を
撮影していく。私的な話し声が多いので、音声は使えそうにない。
約40分で遊覧船は、奥只見乗船場に到着。
後で映像をチェックしないとわからないが、モニターの映像では、
期待薄の予想に反して、思ったよりも良く撮れたと思う。

奥只見ダムを後にして、六日町に近い三国川(さぐりがわ)ダムの
しゃくなげ湖に向かう。
午後3時45分、しゃくなげ湖に到着。陽は西に傾いて、雲が出て
きたので、コントラストが弱い。ここでの滞在時間は40分と短く、
時間がないので直感的に撮影をしていく。ワンカットの時間を短縮。
ダムの展望台から六日町の市街地が見える。しゃくなげ湖の
先には八海山、中ノ岳、丹後山と、越後の山々が連なる。
ダムを囲む斜面の紅葉はピークを過ぎているが、ダムの下に見える
わらびのオートキャンプ場の紅葉がきれいだ。
雲の合間から陽が射し込んで、紅葉が映えて綺麗に浮かび上がる。
もう少し時間がほしいと思うが、団体行動なので切り上げる。

午後5時頃、六日町スキーリゾート内にあるホテルに到着。
夕食は食堂でバイキング形式。種類が豊富でいろいろとあるが、
お刺身、カニ、野菜を中心にいただく。日本酒はメニューに
4種類ほどあって、南魚沼塩沢の冷酒がうまい。

・10月28日、午前9時に宿を出発。昨日と違ってマイクロバスが
手配されている。道路が狭くて大型バスでは行けないとのこと。
最初に魚沼スカイラインを通過する。紅葉が見頃になっているが、
小雨と霧で霞んで見える。一瞬、霧の間から視界が広がると、
バスの乗客から歓声があがる。晴れていたら絶景なのだろう。

魚沼スカイラインから国道353号線を抜けて、国道117号線に入る。
津南町から国道405号線を通って、見玉公園に10時50分に到着。
ここから柱状節理の絶壁を見ることが出来る。岩が崩れて落ちる
ことから「石落とし」と呼ばれている。
雨が止んでいるが霧があるので、絶壁の全景が見えない。雨で
濡れた紅葉が、しっとりとして綺麗なので、余計に残念である。
次第に霧が晴れてきたが、集合時間なので急いて撮影を中断する。

国道405号線は、中津川沿いを走る。渓谷の紅葉がすばらしい。
車内の湿気が多く、外気温が低いので窓がすぐに曇る。窓を何回も
拭きながら車窓の景色を見る。
しばらくして、12時少し過ぎた頃、前倉橋に到着。
山の岩肌に紅葉が映えてきれいだ。中津川の流れもきれいだ。

更に国道を進んで、長野県栄村との県境にある蛇淵の滝に到着。
狭い石段を降りて、滝の見える展望スペースに行く。
鉄骨と金網で出来ていて、おとな15名ほどでいっぱいになってしまう。
空くのを待って三脚をセットするが、あまり広げないようにする。
見下ろす滝と紅葉の景観がいい。場所が狭いので長居をしないで
引き上げようと振り返ると、長野の放送局の方がカメラと三脚を
持って、私のいた場所が空くのを待っていました。

この後、バスは東秋山林道を通過する。中津川をはさんで405号線と
反対側になるが、ところどころ視界がひらけて、紅葉のパノラマが
広がる。バスの運転手がカレンダーの写真に使えるとつぶやく。
個人旅行だったらこの辺りを歩いて、ずっと撮影をしたいところだ。

再び国道に戻り、津南町の田舎料理のお店で昼食をいただく。
あまり歩いていないので、それほどおなかは空いていませんが、
布海苔つなぎのソバと豆腐料理、野菜の煮物がおいしい。
途中、買い物センターに寄って、越後湯沢駅に到着。駅構内が
以前来た時と変わって、いろいろなお店が出来ていました。
奥の方に大きな回転をする吊るし雛がある。幸せを呼ぶつるし雛、
「雪うさぎの旅立ち」と名前がつけられています。

今回の旅行を振り返り、二日目の天候で視界が良くなかったことと、
滞在時間の短さは少し残念であるが、いろいろと行けて良かった。
一日目のガイドさんの、越後なまりと独特のイントネーションの
ある話しが印象に残ります。 出来れば、また、訪れたいと思う。


・奥只見銀山平、尾瀬三郎の像

・奥只見湖、遊覧船前方の景色

・奥只見湖、遊覧船からの景色

・南魚沼市にある三国川(さぐりがわ)ダム

・しゃくなげ湖、わらびのオートキャンプ場

・見玉公園、柱状節理の絶壁、石落とし

・秋山郷、前倉橋からの紅葉

・秋山郷、蛇淵(じゃぶち)の滝

・越後湯沢、幸せを呼ぶつるし雛、雪うさぎの旅立ち

⇒「越後湯沢つるし雛」の動画 YouTube

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