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取材記一覧

秋の青森 取材記 1/2 <次のページ 2/2

・2014年10月下旬、秋が深まる青森駅周辺、十和田湖、奥入瀬渓流、
八甲田ロープウェイ〜田茂萢岳(たもやちだけ)、岩木山、そして
津軽線〜龍飛崎を訪ねました。皆様のご旅行の参考になれば幸いです。


・10月20日、午前8時ころ青森駅に到着。駅のコインロッカーに
荷物を預けて、朝食のお店を探すことにする。
駅前のみやげ物屋を見ながら、アウガの地下にある新鮮市場にいく。
この市場は朝早くから開いていて、鮮魚や海産加工品、食堂などの
お店が軒を並べている。店によって開店時間が違うので、開いていた
ところでラーメンを頂く。

青森駅は海のすぐ近くにある。昔、駅の線路は青函連絡船と続いて、
多くの乗客を函館へと運んだ。現在は、八甲田丸が青函連絡船
メモリアルシップとして博物館になっている。
その隣にはシィラインの高速船ターミナルがあり、下北半島の
脇野沢、佐井へと続いている。今日の海は波が無く穏やかだ。
三角形の奇妙な形の建物は、観光物産館アスパムで13階に有料の
展望室がある。中に入ると市内を一望できる。少し水蒸気が多いのか
遠くが霞んでいる。澄んでいれば八甲田山、岩木山も見えるのだろう。

青森ベイブリッジ、ねぷたの家、A-FACTORYなどを見ながら、
おみやげの準備をする。価格と送料を確認しながら何店舗かみて、
駅近くのお店で発送をしてもらう。同じ商品でも1000円くらい違い、
また、送料も500円の差があるので、時間があるなら十分に確認を
したほうがいいと思います。観光的なお店は高めだと感じます。

午後1時30分、宿の送迎バスに乗り、十和田湖に向かう。
県道40号、国道394号、国道103号、国道102号、十和田湖畔で
ふたたび国道103号に入って、休屋に午後4時に到着。
途中、八甲田山の山々が見える。山麓の紅葉がちょうど見頃に
なっている。道路は時々、林の中を通過するので、紅葉の
トンネルの中を進んでいく。ビデオカメラでずっと撮影をして
いるが、道路の凹凸のひどいところがあって、カメラが大きく
振られてしまう。手ぶれ補正をONにしているが、追いつかない。

県道40号の紅葉に包まれ、車のからビデオカメラで撮りながら
モニターの周辺に流れて見える光景に、圧倒されてしまう。
残念ながら県道のせいなのか、国道よりも道路のコンデションは
良くなく、大きく体ごと振られてロングショットが撮れない。
ただ、十和田湖に青森から入るのは初めてだが、あたり
一面の紅葉を見ることが出来て、良かったと思う。

午後4時ころ宿に到着。荷物を置いて十和田湖畔にいく。
乙女の像に続く道は、アジア系の観光客で混雑をしている。
乙女の像を撮影して、次に十和田神社に参拝。人影が少なく
静けさを感じる。少し暗くなってきたので、宿に戻って
温泉に浸かる。夕食は大きな食堂ホールでバイキング料理。
紅葉のシーズンで大勢の方が宿泊しているのがわかる。
冷えた日本酒が旨い。コップ6杯くらい飲んで疲れを癒す。

・10月21日、夜から降り始めた雨は、今朝も降り続いている。
天気予報では15時まで時間1ミリの小雨。念の為に傘を用意する。
風が吹いていないので、撮影可能と判断して、乗船場に行く。
休屋8時30分発、子ノ口(ねのくち)行きの遊覧船に乗船。
 休屋⇔子ノ口航路は、今春より運転を休止していたが、
十和田湖遊覧船企業組合により8/16から運行を再開。やはり、
奥入瀬渓流と一緒に楽しむには、半島めぐりでは物足りない。

小雨が降り続いているが、乙女の像のそばを通って、
中山半島、御倉半島に沿って船は進んでいく。紅葉がとても
きれいに見える。晴れていたら最高なのだろうが、これは
これでいいと思う。しっとりとおちついた色合いが雨に映える。
デッキで撮影をしていたが、スピーカーの正面なので、
説明のアナウンスが大きく、カメラの音量レベルを調整する。
船は定刻どおり9時20分に子ノ口桟橋に到着。

子ノ口橋を渡ると、奥入瀬川の渓流が始まる。
渓流沿いの遊歩道を歩く。子ノ口水門〜銚子大滝の間は
散策をしている人は少ない。雨が降ったり止んだり、また、
気温はそれほど低くないので、蒸し暑く感じる。
歩いているので体温が上がっているが、じっとしていたら
寒く感じると思う。
渓流沿いの紅葉は、ちょうど見頃になっている。
色彩の豊かな紅葉である。黄色、橙、赤、茶、緑、渓流の流れ、
それに渓流の音が響きわたる。
撮影をしながらなので、スローペースで進んでいく。

10時40分、銚子大滝に到着。国道の駐車スペースは車と
大型の観光バスで混んでいる。入りきれない車が路肩で
道路にはみだして止めているので、渋滞がひどくなっている。
寒沢の流れを撮影してから、遊歩道の階段を下りて銚子大滝に
行く。レンズに水しぶきが飛んでくる。水量が多く迫力を
感じる。この先は渓流と共に、いくつもの滝が見られる。
ただ、紅葉に隠れて見えにくいものは、撮影を断念する。

遊歩道で撮影をしていて、観光ツアーの団体が通ると、
三脚をよせて進路を妨げないようにする。
「混んでいて、なかなか撮れないでしょう」と声を掛けられる。
「ええ、まぁ」と答えて、「どちらから?」とたずねると、
「大阪から」と返事が返ってくる。
前に見た石ケ戸休憩所にあるノートの書き込みを思い出す。
"奥入瀬は日本一の渓流だ"、多くは知らないが私もそう思う。

雲井の滝、千筋の滝、九十九島など良いと感じればどこでも次々と
撮影をしていく。阿修羅の流れに着いた頃には雨が強くなっている。
それでも多くのカメラマンが撮影をしている。
午後3時、石ケ戸休憩所に到着。雨が強いので三乱の流れの
撮影を断念して、十和田湖行きのバスを待つ。
すべてが濡れているので、早目に乾かすことにする。

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・アウガの新鮮市場、朝早くから営業しています。

・アスパム展望室からの青森港の眺め、手前が八甲田丸

・青森県 県道40号線、紅葉のトンネルを走り抜けます。

・十和田湖遊覧船から見える紅葉

・十和田湖遊覧船、子ノ口桟橋に接岸した奥入瀬丸

・奥入瀬渓流、銚子大滝、この時期は水量が多いです。

・奥入瀬渓流の紅葉が、ちょうど見頃になっていました。

・阿修羅の流れ、沢山の方が写真を撮っていました。

・石ケ戸の瀬、大きな岩の上に紅葉がありました。

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