めぐり来る季節のビデオ Megurikuru Kisetsu
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取材記一覧

桜の弘前 取材記

・3月中旬、旅行会社のパンフレットを見ていたら、弘前城の石垣の
改修工事が計画されていて、来年から天守と内濠(うちぼり)の景色が
しばら見ることが出来なくなると記載されていました。
弘前市のホームページで確認をすると、天守を現在の位置から
本丸跡に移動して内濠を埋め立て、膨らんだ石垣を10年かけて
改修するとなっていました。
今年(2014)は弘前に行く予定をしていませんでしたが、急いで
宿の予約をして、弘前に行くことにしました。


・4月29日、午前7時5分、弘前バスターミナルに到着。荷物を宿に
預けて、すぐに弘前駅前から路線バスで弘前公園に向かう。
土手町経由で外濠の桜並木の通りを通過していく。外濠の桜は
二〜三日前に満開になっているが、見た感じは満開そのものだ。
バスの中からビデオカメラで撮影をしながら、いいタイミングで
来ることができたと思う。亀甲門(かめのこうもん)でバスを降りる。
外濠の桜を撮影をしながら、亀甲角方向に向かう。
交差点付近から、岩木山と桜並木と花筏(はないかだ)を撮影する。
朝の陽射しと澄んだ空気で、とてもきれいに見える。

外濠に沿って歩き、追手門に向かう。亀甲門から追手門までは
約1.5Kmほどある。撮影を続けながら、どこを見ても絵になると思う。
咲いている桜と花筏が同時に見れるのは、桜守の方々の剪定で
花をたくさん付けている弘前公園の桜の特徴なのかもしれない。
追手門の前の枝垂れ桜も満開になっている。
連日の気温が高かったので、いつもは順番に咲いていく桜が
一斉に満開になっているようだ。
追手門から公園内入る。中濠の桜も見事に咲いている。
辰巳櫓が花で隠れてしまい屋根だけしか見えない。
杉の大橋でしばらくの間、撮影をする。このあたりの眺めも
好きな景色のひとつである。
橋の上から見る中濠沿いの桜並木が何とも言えない。

南内門から下乗橋に向かう。訪れている方は改修工事のことを
知っているので、下乗橋の上は大渋滞である。ただ少し待てば
橋の欄干に寄れるので、十分に撮影をすることが出来ました。
そのまま有料区域の本丸に入らずに、丑寅櫓に向かう。
櫓の前の広場には遊具があり、子供たちの声が響きわたっている。
東口券売所で入場券を購入して、北の郭に入る。
北の郭から見る弘前城天守は、絶好の撮影ポイントである。
改修工事の要である内濠の石垣の膨らみが確認できるが、
前に訪れた時の画像と比較して、それほど変わらないと思う。
私のような素人にはわからなくても、専門家はわかるのだろう。
鷹丘橋、本丸跡、西濠、桜のトンネルを続けて撮影をしていく。
どこもかしこも満開の桜である。祝日なので人出も最高である。
後でニュースをみたら、34万人と報道されていました。
午後3時半、夜桜の撮影に備えて、一度宿に帰ることにする。

夕方6時半ころ、北の郭に戻る。予想どおりカメラマンが
ぎっしりと構えている。三脚の列、中には脚立持参の方がいる。
なんとか場所を確保して、ライトアップの天守と濠と桜を
撮影する。時間が経つにつれて、空が暗くなり色合いが
変化をしていく。色温度が変わってくるので調整をする。
今回はオートホワイトバランスでいい感じの色合いがでました。
その後、本丸跡、下乗橋、杉の大橋の夜桜を撮っていく。
杉の大橋から、中濠の水面に映った桜がとてもきれいだ。
宿に帰ったのは夜の9時半を過ぎていた。疲れていたので
シャワーを浴びて、10時頃から晩酌を始める。
日本酒がうまい。つまみはサラダとお寿司と枝豆。

・4月30日、朝起きると背中が痛い。ズキッとくる。昨日、
機材を担いで何時間も歩いたので、そのせいだと思う。
柔軟体操や腹筋運動をして痛みをやわらげる。
今日は、外濠に散った花びらが多くなっている。
撮影を開始して、レクリェーション広場や、ピクニック広場、
緑の相談所など、昨日撮り残したところをまわる。
お昼は近くの来々軒で五目ラーメンをいただく。
野菜が多くて旨いし、値段も安いと思う。
おなかを満たしたので、天満宮に向かう。
天満宮は弘前公園から近い。以前は観光案内には載って
いなかった。最近のパンフレットで紹介されるように
なったものの、訪れる方は少なく、境内に人影は数人程度。
私は天満宮の桜が好きだ。樹齢500年の枝垂れ桜もいいと思う。

再び弘前公園で撮影。お濠を埋めつくしていく花びらを
撮り続ける。雲が出始めてきたが、まだ光線は多い。
午後4時ころ、この日の撮影を終了。疲れが出てきているのが
自分でもわかる。空を見て夕方には雨が降りそうだと思う。
宿に向かう途中、お土産のリンゴジュースを発送してもらう。
早目に晩酌をして、明日に備えることにする。

・5月1日、バスターミナル8時15分発の路線バスで岩木山神社に
向かう。岩木橋を通過して、しばらくするとリンゴ畑が
あたり一面に広がる。岩木山の山頂付近が雲で覆われている。
9時ちょうどに岩木山神社のバス亭に到着。
境内を進みながら撮影をしていく。桜が見ごろになっている。
拝殿で家族や友人の健康を祈願する。撮りたいところが多く、
時間がかかったので、予定したバス時刻が過ぎてしまっている。
次に向かうのは世界一の桜並木だが、次のバスまで時間があるので
歩いていくことにする。ゆるやかな登りが続く道であるが、
汗が噴き出てくる。30分ほどすると桜並木があらわれる。
これのどこが世界一なのか疑問に思う。案内所のパンフレットを
見るとその理由が書いてありました。総延長20Km、6500本の
オオヤマザクラの桜並木ということで、自分なりに納得する。

夕方、帰りのバスの時間まで、弘前駅前の居酒屋で時間を過ごす。
冷酒とお刺身の盛り合わせ、海鮮サラダなどをいただく。
サラダの大根が旨いので聞いてみる。青森県特産とのこと。
丸三日間の滞在でしたが、密度の濃い内容で取材が出来たと思う。
弘前の桜は何回も訪れているが、いつ来てもすごいと思う。
桜に愛情を込めている方々の、厚い思いを感じます。


・朝8時ころ、外濠(そとぼり)の桜並木と花筏と岩木山です。

・北の郭から見た満開の桜と弘前城天守と下乗橋。

・弘前城天守のライトアップ、御滝桜も満開でした。

・桜のトンネル、たくさんの人が散策をしていました。

・西濠の桜も見事に咲いていました。

・散った花びらで敷き詰められた追手門前の外濠。

・弘前公園から徒歩10分くらいのところにある天満宮の桜。

・岩木山神社、境内には愛嬌のある狛犬がありました。
・20Km,6500本のオオヤマザクラの世界一の桜並木。

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